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齲蝕・歯周病とそれに係わる怖い病気

歯科では二大疾患と呼ばれている病気があります。齲蝕と歯周病です。これらの病気は口腔内の細菌が原因です。歯は体の中心部にある骨の内部から体の外へと貫通した組織です。そのため細菌は、歯やその周囲の組織が破壊されるとそこから体の深部へと容易に侵入し、菌血症を引起すこともあります。菌血症とは血液中に細菌が存在する状態をいいます。通常は一過性のもので心配する事はありませんが、血流に乗って細菌が全身を巡るため別の疾患を引起す事があります。その1つが、欧米では「死を呼ぶ喉の痛み」と呼ばれるレミエール症候群です。衛生状態の悪い口腔内が原因で生じることがあります。他には、肝膿瘍、SPE(敗血症性塞栓症)及び胸膜炎や膿胸を発症したりします。又、血管内に入った細菌は血管そのものにも問題を発生させ、脳梗塞、心筋梗塞、狭心症、バージャー病などの進行と深く係わっております。糖尿病との関係は古くから言われており、以前そのことについて書かせて頂きました。 これらの病気は非常に稀な疾患ではありますが、一旦発病してしまうと生命やその後の生活にも支障を及ぼしかねません。これらの発症リスクを少しでも減少させるために、歯科医師や歯科衛生士による管理は必要なことです。

レミエール症候群:菌血症による感染性血栓性頚静脈炎である疾患群のことで、肺塞栓症や肺膿瘍、脳膿瘍など多臓器の膿瘍を合併する事もある。